第14回クリエイターEXPO出展レポート│前半「準備編」
こんにちは、いぬいです!
2024年7月3日(水)~7月5日(金)に開催された第14回クリエイターEXPO(通称「クリエポ」)に出展しました。
昨年に続いて2年連続での出展となり、前回の経験を活かして準備を進めました。
その結果、会期終了から約1ヶ月で何件かのお仕事が成立しています!皆様に感謝です。
ご依頼を検討されている方は「お問い合わせフォーム」よりお気軽にご連絡ください。
この記事は出展レポート│前半「準備編」です!
今回は、壁面モニターを設置するなど、新しい試みを行いました。
実際に体験するまでわからなかったことが多かったので、その備忘録としてまとめました。
将来の自分、そしてこれから出展を考えている方々の参考になれば幸いです。
後半はこちら↓
※本記事の情報は第14回クリエイターEXPOおよび2024年8月時点のものです。
- これを書いてる人:いぬい
- 埼玉在住のイラストレーター/Live2Dデザイナー。
2020年よりフリーランスとして活動開始、主にイラスト制作や配信用Live2Dモデルの制作を行っています。
週1日、専門学校での非常勤講師としても勤務中です。
目次
1 出展にあたって
(1)今回の出展について
昨年、初出展しての感想は「準備は大変だったけど、多くの収穫があった!」というものでした。
クリエポに出展したことで、新しい案件が増えたり、他のクリエイターとの繋がりが増えたりと、多くのプラスの変化がありました。
今回の出展では「お仕事を獲得したい」という目標はもちろん、新たなジャンルのお仕事や新しいご縁を築きたいという思いで臨みました。
また昨年の「できること全部詰め」のアプローチから、今回は「自分の得意なこと・やりたいこと」に内容を絞り、「ミニキャラ」と「Live2Dモデリング」を軸にアピールすることにしました。
(2)2D/3Dモデリングエリアへの移動
当初は「イラストゾーン」の中央付近に出展する予定でした。
しかし、2024年の春にクリエポ事務局から「2D/3Dモデリングエリア」が特設されるというお知らせが!希望者はこのエリアへ移動できるとのことで、Live2Dモデリングの実績をアピールするには絶好の場だと思いました。
一方で、元々予定していたイラストゾーンからかなり離れてしまうため、イラストを求める来場者との出会いが減るのではないかと少し悩みました。
しかし、どんなご縁に恵まれるかは当日になってみないと分からないものです……。
だったらできたてホヤホヤの新エリアに出てみよう!
こういう時、新しいことや新しい場所に惹かれる性格のいぬいです。
色々挑戦してみたい気持ちもあり、「2D/3Dモデリングエリア」への移動を決意しました。
(3)映像を目立たせたい
「2D/3Dモデリングエリア」に移動するなら、ブースでは「映像」を目立たせたいと考えました。
初出展時には机上にタブレットを置いてLive2Dモデリングの実績動画を流していましたが、小さな画面で足を止めてくれる人はほとんどいませんでした。立ち寄ってくれた来場者に聞くと、多くの人が「壁面のタペストリーを見て」興味を持ったということでした。
「それなら壁面にモニターを設置すればもっと目立つのでは?」
そう考え、壁面モニター設置することを決定します。
しかし情報が少なく、「クリエポ 壁面モニター 設置方法」などで調べても参考になるものがなかったため、手探りでの準備となりました。
2 事前準備
(1)壁面モニターの手配
開催3ヶ月前になると、出展者専用サイトの案内メールが届きます。
このサイトで出展に必要な情報登録や出展要項などの資料を確認できます。
特に出展要項には、ブースレイアウト図や注意事項、各種申込案内・締切などが記載されているので、届き次第すぐにチェック!
壁面モニター関連は、すべてこの出展要項に記載されたクリエポ協力会社にメール依頼しました。
もしかしたら(電灯・電力工事以外は)外部業者にもお願いできたかもしれませんが、調べるほどに分からないことが山積みに。
例えば、
- 配送手配が大変そう(どうやって搬入・搬出するの?)
- 設置・撤去に時間がかかりそう(立ち合いが必要?)
- そもそもうまく壁掛けできるのか不安(何も分からない)
こんな疑問が次々と湧いてきて、早くも挫けそうになる始末。
とにかく「余計なことを考えずに出展準備を進めたい!!」という思いから、餅は餅屋、すべてを協力会社に依頼することにしました。
①電灯・電力工事追加
[申込先]電気工事サービス担当会社
- プラン:100V/300Wコンセントの電源共有バリュープラン
- 料金:7,700円
まずはここからスタート。
デフォルトではブース内にコンセントがないため、コンセント使用希望の場合は申請が必須です。これがないと液晶モニターの電源を入れることができないので注意が必要です。
②モニターレンタル
[申込先]レンタルプレゼンテーション機器担当会社
- 内容:42インチ液晶ディスプレイ(USBメディアプレーヤー内蔵型)
- 画面サイズ:927×521mm
- 料金:57,200円
去年のブースレイアウトを振り返りながら、モニターサイズや配置を決めていきます。
今回は42インチ液晶ディスプレイを選択しました。
だいたいブース横幅3分の2程度の大きさで、壁面端からパネル中央あたりのポールまでに収まるイメージです。
この配置イメージはあらかじめ協力会社側にも共有しておき、イメージに近い形で設置いただけるように協力をお願いしました。
③壁面への設置オプション
[申込先]レンタルプレゼンテーション機器担当会社
- 内容:ディスプレイ壁掛け調整サービス(32-55インチ)
- 料金:16,500円
②のディスプレイレンタルと合わせて申請しました。
今回はこちらのオプションを使って、モニター設置をお願いする形となりました。
サイズによっても料金が異なります。
また壁面以外にもキャスター付きの自立型スタンドを選ぶことが可能です。
④ブース備品レンタル
[申込先]装飾全般(レンタル装飾)担当会社
- 内容:ハンガービーム ×3本
- 料金:9,900円
「ハンガービーム」って何……!?
だったんですが、壁面設置の際にモニターを支える棒状の金具のことらしいです。
サイズによって必要本数が異なるため、②申込時に本数確認してから追加申請しました。
現場で分かったことですが、今回使ったハンガービームは42インチ液晶とほぼ同じ横幅でした。
●感じたメリット・デメリット
今回すべてを協力会社様に依頼してみて、感じたメリットとデメリットはこちら。
●メリット
- 配送についての心配事がほぼない
- 前日搬入に向かった時点でモニター設置が完了している
- 会期終了後も、ブースに設置したまま帰宅できる
●デメリット
- 結構な費用がかかる
メリットはかなり感じました!
配送・設置に関しては、前日~当日に自分でやることはほぼゼロ。すべてお任せできるので商談準備に集中できます。プロによる設置で、モニターがガタつくこともありません。
今回のように「目線の高さで映像を流したい」「壁面に大きなモニターを設置したい」と言う場合は、協力会社にお任せするのは確実だし気持ち的にもだいぶ楽できるので、オススメできるかと思います。
デメリットとして「結構な費用がかかる」、これが唯一にして大きなネックです。
モニター関連だけで合計91,300円となりました。
頻繁に出展する予定があって、その都度やるとしたらコスパ悪いのかもしれません……。
いぬいの場合、先1年はクリエポ出展を休むと決めていたため、その分思いきれたというのもあります。
大きさや壁掛けにこだわらなければ、机上用にもっと安価なものをレンタルするとか、自分でモニター購入&配送手配する方がいいのかもしれません。
以上、ご参考までに。
●トラブルに備えて…
レンタル品でどうしてもぶっつけ本番での調整が発生するので、最悪の場合「映像が流れない…」などの心配もありました。
一応、可能な範囲で行ったトラブル対策としてはこちら。
- 使用する機器の仕様についてよく確認しておく
- 複数の再生手段(プレイヤー)を用意しておく
- 最悪、映像が流せなかったときの挽回策を考えておく
今回だと、持ち込んで使用できるUSBメモリにファイルシステム指定がありました(FAT16またはFAT32)。
プロパティで確認し、NTFSやexFatだった場合は各社メーカーが無料配布している(であろう)フォーマッターで変換する必要があります。
ちなみに「マジでどうにもならなかったら、モニター上からポスターを掛けよう」と思っていました。あらかじめ最悪のパターンを考えておくと、いざ何が起きても何とかなる気がしてきます。
今回はトラブルもなく、スムーズに映像展示ができて良かったです!
(2)印刷会社へ発注
①パンフレット・名刺
今回のクリエポに合わせて、「パンフレット」と「名刺」の2つを頒布物として用意しました。
興味を持ってくださった来場者に渡したり、ご縁あった方とのコミュニケーションに使ったりと、何かと必要になる営業ツールです。
内容 | 用紙 | 発注数 | 印刷所 |
---|---|---|---|
A4パンフレット | コート135kg | 500冊 | グラフィック印刷 |
名刺 | ヴァンヌーボVGスノーホワイト195kg | 280枚 | グラフィック印刷 |
パンフレットは表紙込みの8P冊子で、昨年コート110kgだったのをコート135kgに変更。
8P冊子で110kgはちょっとペラペラすぎる印象でしたが、135kgはちょうどよく感じました。
(これ以上ページ数が増えると、逆にめくり辛くなるかも?)
中身は、色々詰め込みたくなるのをグッとこらえて「Live2Dモデリング」「ミニキャライラスト」の2つがメインとなるようにしました。
印刷は、安心と信頼のグラフィック印刷様です。
高クオリティでとにかく間違いない。いつもありがとうございます!
②壁面タペストリー・通路側パネル
ブース装飾も大事なアピールポイントになります。
壁面モニターを設置してもなお壁スペースに余りがあるので、ぴったり収まるサイズの縦長タペストリーを用意しました。
また、今回は2D/3Dモデリングエリアの特殊な配置によって角位置に近い形だったため、通路側にもパネルを一枚用意しました。
内容 | 仕様 | サイズ | 印刷所 |
---|---|---|---|
タペストリー | 布ポスター(アルミパイプ、ヒモ付き) | 変形サイズ(460mm×1350mm) | プリオ |
パネル | パネル印刷(屋内向け)発泡パネル マット紙 | 変形サイズ(500mm×1020mm) | プリオ |
印刷はプリオ様です!
とにかくRGB印刷が綺麗で、何度もお世話になっているお気に入りの印刷所様です。
タペストリーは初めてお願いしましたが大満足の仕上がりでした。ありがとうございます!
(3)その他の準備
①自作POP作成
持ち運べるサイズの小さめPOPは自作します。
私の場合はコンビニのネットプリントで印刷、ホームセンター等で購入できるノリ付きパネルに貼り付けてます。
②備品の買い出し
個人的にこれだけは必需品だと思うものが2つほど。
- S字フック(100均、大小各2つずつくらい)
→ タペストリーをひっかけたり、机の影にゴミ袋を吊るしたりなど、ないと結構困る - はがせる両面テープ 強力接着用(ニトムズ)
→ 壁からパネルが落ちてこない&傷つけない、ちょうどいい粘着力の両面テープ
特に両面テープは、100均のものだと粘着力が弱かったり綺麗にはがせなかったりするので、あらかじめ使用環境に合ったものを忘れずに準備しておきたいです。
③告知
開催一か月前頃から、X(旧Twitter)とWEBサイト内での告知を行いました。
また既知の企業様・担当者様にも、出展お知らせのご連絡をさせていただきました。
ここでも「ミニキャラ」「Live2Dモデリング」を意識した告知画像(動画)を使用してます。
ちょっと動きがあると可愛いうえに目を惹きますよね!
こういうお仕事もたくさんお待ちしてます(というアピールです)
④ホテル予約
前日搬入日から泊まると決めてたので、早割が効くうちにササッと済ませました。
選んだのは相鉄グランドフレッサ様。
去年は3駅ほど離れたホテルでしたが、今回は会場そして国際展示場駅から歩いて行ける距離になり、暑い中を長時間移動せずにすむのは本当に助かりました。体力温存大事!
あと朝食バイキングで甘味をいただけるのもちょっとした決め手に。
以上が主な準備内容でした!
だいぶ長くなりましたが、この他にもブース閲覧用のポートフォリオの用意や、当日の行程表の作成などをしています。
とにかく当日慌てないで済むように…という思いで、できる範囲で色々整えて挑みました。
最後に、前日搬入日の様子です。
3 前日搬入日(ブース設営)
当日編の方に載せてもよかったのですが、ここまでの流れで実際の壁面モニターの感じもお伝えしたいと思います。
前日の14時ごろに東京ビックサイトへ到着。
自分のブースへ向かうと、すでにモニターが設置されていました!!
モニターのサイズ感や、設置の高さなど、ほぼイメージ通りでした!かなりいい感じです!
ちょっと壁の中央位置すぎたので、片側に寄せるように微調整をお願いしました。
最終的なディスプレイはこんな感じに。
全体としては、今回クリエポ用に描き下ろしたミニキャラを「これでもか!!!」と散りばめるレイアウトにしました。
大判タペストリーなどと違い、メインモニターでは実績動画などが次々切り替わっていきます。
どんな映像が流れていたとしても、ここのブースのメインビジュアルが何なのかすぐ分かり、来場者の印象に残るような見た目になるよう心掛けました。
ちょっと失敗したなと思うのは、モニター下がごちゃついた感じになってしまったことです。
もう1枚くらいタペストリーを用意してもよかったかも。
モニターの落ち影でだいぶ暗くなることも考慮する必要がありそうです。
以上が出展レポート│前半「準備編」の内容となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
(2024.08.26)続いて、出展レポート│後半「当日編」を公開しました!
クリエポ会期中の様子や、終わってからの振り返りなどをまとめています。
ご興味ある方はこちらもぜひご覧ください。
お読みいただきありがとうございました!